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【書評】『スーパー公務員直伝! 糸島発! 公務員のマーケティング力』

まえがき~この本を手に取ったきっかけ

今回、この本を手に取った理由は、「本書の舞台である糸島の住民だったから」、ただそれだけといえばそれだけです。

私は公務員でもなく、MBA取得を目指しているのでもないので、この本のメインとなる対象ではないと思います。

ただ、糸島で生まれ育ち、最近Uターンした身として、「何だか昔はただの田舎だったのに、最近活気あるな」という雰囲気を日ごろから感じていました。

そんな中で、「糸島といえば」で有名な著者が書いた本だったので、手に取った次第です。

ちなみに、著者の岡さんは、かなり有名人です。本の中では控えめにかかれていましたが、すごい人・面白い人です。

ネット記事などで、著者のことをサクッとみてみると経歴やMBA取得の過程などユニークだなと思わされます。割とありがちな「外資コンサルから公務員へ転職」みたいなタイプではありません。

本の概要~MBAの手法を地方行政にあてはめる


見開き2ページで1テーマの形式です。

経営学の手法の解説と、それを行政に当てはめた場合の説明がされています。登場する実例として、糸島の事例が出てきます。

一文が短く、図が豊富なので、気楽に読めました。

また、テーマごとに読めばよいので、目次の中の気になっている部分から読み始めることが可能です。

読んだ感想~戦略と情熱

おそらく、地方公務員の方にはダイレクトに響く内容です。

私自身が地方公務員ではないので、「学んだことをそのまま活かします!」とはいえませんが、率直に面白かったです。

ベースは、MBAで学ぶ手法の解説ですので、行政に限らずその他のビジネスで使えるものです。その手法を糸島にあてはめるという過程で、大企業のビジネス戦略を例に出されるより、自分に身近なものとしてイメージしやすかったです。

一般的には、MBAの理論は大企業の企画部門やマーケティング部門で活用されているイメージですが、糸島という比較的小さなまちでもしっかり役立っていました。

何より、前書きで書いた「なんだか最近糸島が活気あるな」ということも、しっかりとした戦略に基づいていることを感じました。

本の中でも述べられていますが、理論を活用し戦略を打ち立てることで、確信を持って行動に移せる、人を巻き込めるのでしょう。

一概に、「自分の町を盛り上げたい」と思っても、どのような方法でどのような姿を目指すのかが定まらないと行動に移せません。情熱だけでなく戦略に基づくことの大切さを感じました。

一方で、熱意もひしひしと感じました。最後の章では、公務員の仕事についてかかれていますが、やっぱり熱い思いがないとなかなか出来ません。

そもそも、著者も働きながら大学院に通ってMBAを取得されています。

大変失礼ながら、公務員であれば、キャリアに関する努力は、何もしないなら何もしないでも済むはずです。そんな中で、あえてMBAで学び、それを実践するのは楽しいだけでは決して出来ないでしょう。

そんな、本ですが、地方公務員の方は言わずもがな、行政にかかわる可能性のある人、MBAに興味のある人、などが読んでみるとよいのではないでしょうか。