仏教

【元祖】マインドフルネスリトリートに参加してきました。

ゴールデンウィークに、お坊さん向けの研修に参加してきました。

その名も「 日本伝統仏教者のためのマインドフルリトリート 〜日本仏教とプラムヴィレッジの相互対話」

何だか難しそうなタイトルですが、誤解を恐れずひとことでまとめると、「日本のお坊さんとベトナムのお坊さんで一緒にマインドフルネスをしましょう!」という感じです。

泊まり込みで一日中マインドフルネスを実践してきましたので、その中で学んだことをまとめます。(※仏教の議論はこのサイトの主題ではないのであえて省きます)

ティクナットハンって誰?

マインドフルネスの第一人者

ティクナットハンは、ベトナム人僧侶で、マインドフルネス普及活動をアメリカ等の世界各地で行ってきた、マインドフルネスの第一人者です。

プラムビレッジは、そのティクナットハンが弟子とともにマインドフルネスを実践するためにつくったコミュニティです。

今回は、そのマインドフルネスコミュニティの方がはるばる日本までやってきてくれた大規模な研修でした。

マインドフルネスをいろんなやり方で実践!

今回の研修では、3日にわたって泊まり込みでいろいろなマインドフルネスを実践しました。ここでは、そのマインドフルネスについて紹介いたします。

【歌う!】マインドフルネスシンギング

今回、最も印象に残ったのは、この歌うマインドフルネスです。

プラムビレッジでは、ことあることにつけ、歌うそうです。オリジナルの詩をオリジナルのメロディーに乗せて歌います。曲もたくさんありますが、内容は「いまここ」を意識するものとなっています。

私は「みんなで歌う」ということに少し抵抗がありました。というのも、学生時代「校歌指導」というものがあり、大声を張り上げて歌うことをしていたからです。

しかし、この歌うマインドフルネスは全く雰囲気が違います。みんなが楽しそうに鼻歌のようなトーンで歌っています。別に歌わない人もいます。それぞれが思いのままにリラックスする。そんな雰囲気でいるだけで楽しくなる感じでした。

リトリートが終わっても、メロディーが頭から離れません(笑)

【くつろぐ!】ボディスキャンマインドフルネス

「究極のリラックス」です。

座布団を2枚並べて横になり、呼吸が自分の体に入っていく様子をイメージします。ただそれだけ。途中で寝てしまうことを恐れずひたすら脱力します。

「ただ眠るのと何が違うの?」と思うのですが、普段寝るときは何か考え事をしがちです。今日起こったこと、明日やることなどなど。それが、自分の体だけに集中すると自然と頭がスッキリします。

実際にリトリートでやってみると、私は眠りに落ちませんでしたが、周りからはたくさんのイビキの声が(笑)。それだけ心地よいということなのでしょう。

基本的にマインドフルネスは、呼吸に集中することで、眠りよりも覚醒、頭がさえる方向にベクトルが向いているものですが、このボディスキャンマインドフルネスはくつろぎ後に眠りに向かうというもので、毎日の就寝時に取り入れられそうです。

【歩く!】マインドフルネスウォーキング

足の裏に意識を集中して歩く、それだけです。行ったのは、朝食後の時間。ちょうど天気も晴れだったので、気持ちがよかったです。

「どこか目的地に行く際、その途中の一歩一歩は意識しない。マインドフルネスで普段意識しない”その一歩”に集中してみよう」というガイドがあり、スタートします。

今回は、寺の境内をゆっくりと歩きましたが、やはりいつも歩くだけとは違います。隣の人に話しかけたくなったり、スマホを見たくなったりするんですが、そのたびに「歩くことに集中しよう」と我に帰り、歩を進めました。

歩くときに足の裏の感覚なんて、人生で意識したこともないですが、ひたすら足の裏に集中するなんて不思議な感覚です。途中から気持ちよくなってきました。

このマインドフルネスウォーキングは、日々の生活に比較的簡単に取り入れられそうです。毎日の通勤通学時にいつもより時間の余裕をもって出発すれば、家からの出発時・家へ帰るときにマインドフルネスを実践できそうです。

【食べる!】マインドフルネスイーティング

「とにかく味わう」。

普段、食事の際にどんな食べ方をしていますか?私の会社員のときを振り返ると、朝はシリアルをかきこみ、昼はスマホ片手にパンを食べ、夜は飲み会でつまみを食べる。そんな感じでした。

とりあえず空腹を満たすだけで、味わうということはほとんどしていませんでした。忙しいビジネスパーソンはそんな人も多いのではないでしょうか。

しかし、マインドフルネスイーティングでは、とにかくゆっくり食べます。

まず、料理をよく見ます。それだけで10分です。本当は早く食べたいのですが、じっくり観察します。その後、料理への感謝の気持ちを言い、食べ始めます。食事中に会話はしません。一口一口をじっくりかみ、味わいながら食べます。

そうすると、普段気づかないお味に気づくことができました。食べたのは、肉・魚を使わない精進料理です。割と地味な味なのですが、ゆっくり食べることで旨味を感じることができます。また食べる量も、普段より少ない状態で満足できました。

結果的に、食べ終わるととても幸せな気分になります。実はこれってすごいことで、忙しく一気に食べると高級レストランの高級食材を食べても、その美味しさに気づけないんじゃないかと思います。美味しいものを、美味しくいただくには、何を食べるかももちろん大事ですが、その食べ方も重要だと感じました。

この食べ方は。日常生活で3食とも実践するわけにはいかないと思いますが、1日1食はマインドフルネスで食べるということを取り入れるとよいいかもしれません。

いろんなマインドフルネスを実践してみて

「方法」はなんでもよい。

今回、海外のメンバーと一緒にマインドフルネスを実践しましたが、結局やることは、「何かに意識を集中すること」でした。それが歌だろうが食事だろうが、あんまり関係なく、「いまここ」が全てであると感じました。マインドフルネスがブームとなっている昨今、いろんなメソッドに興味がわいてしまいますが、その種類にこだわっている人はあまりいません。とにかくやること、継続することが大切なのだと気づきました。

日常生活で続けるには。

今回の研修は泊まり込みであり、マインドフルネスだけに集中できる環境でした。しかし、日常生活に戻れば、他にやることがたくさんあり、どうしても後回しになってしまいます。そんな中で、どう継続していくか、お坊さんだけでなく一般のビジネスパーソン等にどう取り入れてもらうかというところを考えていかなければならないと感じています。