スポーツ

【超集中】勝負強さとマインドフルネス

スポーツとマインドフルネス

本日はスポーツとマインドフルネスの話です。

スポーツでも私が個人的に一番好きなバスケ、NBAの話です。

マイケルジョーダンは勝負所で絶対に決める!

マイケルジョーダン、ブザービーターTOP10

ひとまず、これを見てください。右下に出てくる数字が「試合の残り時間」です。

マイケルジョーダンのブザービーター集

何度見ても興奮しますね。バスケに詳しくない人でもお分かりだと思いますが、これは試合残り時間数秒の場面で逆転するシーンを集めたものです。

バスケットボールは「ここ一番」が勝負を分ける

バスケの世界では、これを「ブザービーター」と呼びます。試合終了のブザーが鳴る瞬間までにボールを手から離していれば、それが得点として認められます。

私がバスケに魅了された理由

私は、中学生の時にアメリカのバスケに魅了されて以来、もう15年来のファンなのですが、その面白さの根幹は、「最後の1秒まで目が離せない」という緊張感です。細かいルールはさておき、バスケは仕組み上「時間稼ぎ」がしづらいスポーツで、先述のようにブザービーターで逆転する可能性が最後の1秒まで残されているのです。

勝負強さのベースがマインドフルネスで養われる

前置きが長くなりましたが、このマイケルジョーダンの勝負強さとマインドフルネスに関係があるという話です。

こういう類のネット記事にありがちな、”こじつけ”ではありません(笑)。詳細は下記の本をご覧ください。

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%83%96%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B9-%E5%8B%9D%E5%88%A9%E3%81%AE%E7%A5%9E%E9%AB%84-%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%83%B3/dp/4883936600

伝説の監督、フィルジャクソンの異名は「禅マスター」

圧倒的実績を残した名監督

この写真の人は、アメリカのバスケ界、いやスポーツ界における伝説の監督です。というのも、1990年代、マイケルジョーダン率いるシカゴ・ブルズが2度の3連覇をした時の監督であり、2000年代、シャック&コービー率いるロサンゼルス・レイカーズが3連覇した時の監督であります。

バスケに詳しくない人に向けて言えば、「とにかく最強のチームを作り続けてきた伝説の監督」です。

マインドフルネスでチーム作り

そのフィルジャクソンがチーム作りの根幹に置いていたのが、マインドフルネスなのです。

この監督は、アメリカで「ゼンマスター」と呼ばれてます。「ゼン」とは「禅」のことです。

練習には必ずマインドフルネスを取り入れる

その由来は彼の指導方法にあります。この監督はチームで練習を始める前に、10分間のマインドフルネスをさせるのです。

部屋を暗くし、チーム全体でマインドフルネスを行います。もしかしたら、剣道や柔道の世界では珍しくないことなのかもしれませんが、アメリカのバスケ指導でこんなことをやるなんて、非常に珍しいです。当然選手たちも、訳がわからずやっていたそうです。本にはこう書いてあります。

練習前、10分かそこらの座禅を行う。中にはそれを奇妙に思う者もいたし、昼寝に使う選手もいた。しかし、彼らはそれが私の人生に重要な役割を果たしたということを知っていたので、私に調子を合わせてくれた。私としてはプレイヤーたちを静かに10分間座らせることはよいスタートだった。私は選手を仏教の修行僧にしようとしたわけではない。バスケットボールに対してよりマインドフルなアプローチをとらせることに関心があったのである。マインドフルであるということは、過去や未来への思考に重きを置くのではなく、可能な限り現在に意識を集中させるということである。

『イレブンリングス 勝利の神髄』

英語を日本語に訳した文章なので分かりにくいですが、要は練習にマインドフルネスを取り入れていたということです。

その結果として現れたものが大きく2つあるといいます。

マインドフルネスがチームに与える影響

①スーパースター達の”調和”

アメリカのバスケチームは、スター選手の集合体

NBAのチームはスター選手の集まりです。中でも中心選手となる人物はスーパースターです。子供の頃から誰よりもバスケがうまく、年俸は数十億円です。

自己中心的な性格の集合体でもある

そんなスーパースターはエゴの塊でもあります。実際、マイケルジョーダンもシャキールオニールもコービーブライアントも、強烈なエゴの持ち主でたびたびチームメイトと衝突していたことが有名です。

そんなエゴは、時としてチームの足かせとなります。チームの勝利が必要なときに、選手が「自分」を出し過ぎてしまうからです。

フィルジャクソンは、マインドフルネスによって、そんなスター選手のエゴを落ち着かせることができたと言っています。

マイケルは、マインドフルネスの実践にとりわけ熱心だった。コート上での集中力を鍛えるだけでなく、マインドフルネスを通して相当な洞察力も得た。リーダーとしての自分の役割と、集団の中での影響力に自覚的になり、今まで以上にチームメイトとのつながりを大切にするようになった。マインドフルネスを始めてからの彼は少なくとも外から見る限り、チームメイトの感情を気遣うようになり、チームワークが向上した


『マインドフル・ワーク』

実際、マイケルジョーダンは得点王へのこだわりを捨て、チームの勝利に意識を集中するようになりました。デニスロッドマンという悪童で有名な選手は試合に集中できるようになりました。シャキールオニールとコービーブライアントという2人のスーパースターは互いに協力できるようになりました。

このように、スーパースターが調和できるようになったことのベースにマインドフルネスがあり、その結果としてチームの勝利がもたらされたということです。

②ゾーン(超集中状態)に入る

NBAは世界中の人々が観戦するスポーツです。選手たちはプロといえども、その舞台では本来の力を出し切れないことがあります。

選手たちは試合前になると、真夜中に不安が這い上がってくることもあるし、ベッドに横たわれば次の試合の戦術にについて考えては捨て、考えては捨てを繰り返すを繰り返すこともあるだろう。


『イレブンリングス 勝利の神髄』

選手たちが試合に近づくに連れて、不安になっていく様子がありありとわかります。

頭の中の雑音

また、試合中も最も集中を阻害するのは「頭の中の雑音」と述べています。大歓声の中、目の前のボールに集中することが難しいというのです。

フィルジャクソンは、そんな「頭の中の雑音」をマインドフルネスで消すことができると言っています。

最高の集中状態の結果

目の前のボールに集中した結果が、冒頭の動画で紹介したブザービーターにつながります。

マイケルジョーダンは、世界中で有名な選手ですが、その由縁は人一倍の「勝負強さ」です。一般に、試合が重要であればあるほど、また、終了に近づけば近づくほどいろんなことが頭をよぎるはずです。たとえプロであっても緊張と不安に駆られるはずです。

そんな中、マイケルジョーダンが「ここ一番」で本来のプレーを見せることができるのは、どんな場面でも「いまここ」に集中できていた証でしょう。そして、その集中状態は日々の練習をベースにしており、マインドフルネスが根幹を担っていたということです。

私がバスケ好きなので、今回は、バスケットボールを題材にしましたが、アスリートでマインドフルネスを実践している選手は他にもいます。

テニスのジョコビッチや、野球のイチロー等も有名です。

以上、「ここ一番」で集中力を発揮できるという意味でのマインドフルネスも注目されているという話でした。